技術士の定年再雇用は本当に得か?給与半減の現実と50代から始める「プレ副業」という選択肢

さかな

「長年勤め上げた会社で、定年後も再雇用制度を使ってそのまま働くのが一番無難だろうか……」

50代を迎え、定年退職後の働き方やセカンドキャリアを具体的に考え始めた技術士の方から、こうした相談を非常によくいただきます。

日本の最高峰の技術者資格である「技術士」を持ち、現場や設計、マネジメントの最前線で実績を重ねてきた方であっても、会社組織における「定年」の壁は容赦なく立ちはだかります。

結論から言うと、何の準備もせず「とりあえず再雇用」を選ぶと、高度な専門スキルを安売りし、精神的にも金銭的にも大きなギャップに苦しむケースが少なくありません。

本記事では、技術士の定年再雇用のシビアな現実を整理した上で、60代から生涯現役で自分らしく稼ぎ続けるための「50代からのプレ副業」という賢い選択肢について詳しく解説します。

目次

技術士の定年再雇用における「厳しい現実」とは?

定年後の生活基盤として、多くの企業が整備している「シニア再雇用制度」。慣れ親しんだ職場でそのまま働ける安心感がある一方、技術士資格保有者だからこそ直面する3つのギャップがあります。

責任や業務量は変わらないのに「給与は半減」

定年再雇用で最も多くの人が直面するのが、収入の大幅な低下です。一般的に、シニア再雇用時の年収は現役時代(50代後半ピーク時)の40%〜60%程度(約半減)まで落ち込むケースが珍しくありません。

問題は、「給料が半分になったからといって、任される仕事の難易度や責任が半分になるわけではない」という点です。高度な技術判断やトラブル対応、後進の技術指導など、技術士としての専門知識をフル稼働させられるにもかかわらず、待遇面では大きく買い叩かれてしまうジレンマが生じます。

ポストオフによる人間関係とモチベーションの低下

定年を迎えると役職定年やポストオフとなり、かつての部下が直属の上司になるケースも多々あります。指示を出す立場から出される立場へと変化し、社内の意思決定に関われなくなることで、「自分の経験や知見が活かされていない」と強い疎外感を抱いてしまうシニア技術者は少なくありません。

「65歳」で完全に梯子(はしご)を外されるリスク

再雇用制度で雇用が保障されるのは、原則として65歳までです。もし60歳から65歳までの5年間をただ漫然と再雇用で過ごしてしまうと、65歳を迎えたときに「市場で自力で稼ぐ術」を何も身につけていない状態になってしまいます。

健康寿命が延び、人生100年時代と言われる現代において、「65歳以降も社会とつながり、自立して稼ぎ続ける手段」を現役のうちに作っておくことは必須のリスクヘッジと言えます。

技術士こそ「プレ副業」を始めるべきこれだけの理由

そこでおすすめしたいのが、定年を迎える前の50代から少しずつ助走を始める「プレ副業」です。

「プレ副業」とは何か?

プレ副業とは、いきなり会社を辞めて独立起業するのではなく、在職中の安定した給与をベースにしながら、低リスクで小さなビジネスや情報発信、受託実績を積み上げておく準備期間のことを指します。

なぜ技術士は副業・個人ビジネスで圧倒的に有利なのか

■国家資格という強力な信用力:民間資格とは一線を画す信頼度があり、顧客やクライアントに安心感を与えられる
■希少性の高い専門ノウハウ:長年の実務経験と技術的知見は、中小企業や後進の技術者にとって喉から手が出るほど欲しい価値
■定年がない働き方:一度ビジネスの仕組みや顧客基盤を作れば、70代・80代になっても自分のペースで生涯現役を続けられる

定年後に「雇われる側」に甘んじるのではなく、技術士としての専門知識を「直接社会に届ける側」へシフトすることで、給与半減どころか、現役時代以上の自由とやりがい、そして確かな収入源を手に入れることが可能です。

50代技術士が在職中にスタートできる「プレ副業」3つのステップ

「副業なんてやったことがない」「何から始めればいいか分からない」という方は、次の3ステップから小さく始めてみてください。

ステップ1:スキルの棚卸しと「誰を助けられるか」の言語化

まずは、これまで自分が手がけてきた業務を振り返り、「どんな課題を解決してきたか」を書き出します。
このときのポイントは、「技術そのもの」ではなく「その技術によって誰が助かるか」を考えることです。

■若手技術者の教育や論文作成指導
■中小企業の技術顧問・社内研修講師
■技術文書や仕様書の添削・監修

ステップ2:Webでの情報発信による「認知」と「信頼」の獲得

どんなに優れた技術や知見を持っていても、知ってもらえなければ仕事にはつながりません。ブログやSNS、YouTubeなどを活用し、自分の得意分野に関するノウハウや考え方を発信していきます。
実名を出すのが就業規則上難しい場合は、ビジネスネーム(ペンネーム)を活用することで、会社に知られることなく安全に土台を築くことができます。

ステップ3:小さな案件を受託・販売して「実績」を作る

最初は知人の紹介や、クラウドソーシング、スキルマーケットなどを利用して、低額でも良いので「自力で1件の案件を完結させる経験」を積みます。この「0から1を生み出した経験」が、定年後の大きな自信と資産になります。

まとめ:定年を「終わりの合図」ではなく「自由な第二のスタート」にするために

定年再雇用は一つの選択肢ではありますが、それにすべてを依存してしまうのは大きなリスクを伴います。

50代の今から「プレ副業」という助走期間を設けることで、定年を迎えた瞬間、自信を持って「再雇用を選ぶか、自分のビジネスを本格化させるか」を主導権を持って選択できるようになります。

▼ 60代から生涯現役で稼ぎ続ける全体像を知りたい方はこちら
定年後のセカンドキャリアを成功させるための具体的なステップ、リスク管理、収益化モデルを完全解説したピラーページを公開しています。ぜひあわせてご覧ください。
👉 技術士の定年後・セカンドキャリア戦略|60代から生涯現役で稼ぎ続ける「プレ副業」ロードマップ

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所
代表:横浜すばる
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)

建設業界が不景気で人生に行き詰まっている頃、技術士という資格を知りました。
その時に「今からどん底の人生をひっくり返すには技術士を取得するしかない。」と思いました。
技術士を取得して給料の高い会社に転職する。
後進のために技術士受験対策講座を有料で開催すると決めました。
転職と副業のために技術士取得を目指しました。
2006年7月38歳の時でした。

その翌年から技術士の受験が始まりました。
2008年 技術士一次試験合格
2009年 技術士(建設部門)登録
2010年 技術士(総合技術監理部門)登録
一次試験から総合技術監理部門まで、全て1回で合格しました。
2009年にキャリアアップと給料アップのために転職をしました。
また並行してホームページを立ち上げ副業も開始しました。
思い描いた人生計画で大成功を納めました。

副業の年収は当初数十万円でしたが、3年目で100万円を超えるようになりました。
その後の年収は100〜200万円程度で安定して稼げるようになりました。
会社以外から年収で100万円以上稼げる状態を想像して下さい。
おそらく人生バラ色に輝くと思います。
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